きりんさんパパのあくび

共働きで二児の子育てに追われるパパの雑記。育児ネタ、簡単料理、家庭菜園、DIY、商品紹介など色々と書いています。作業療法士というリハビリの仕事をしています。

【備忘録】自分の失敗を振り返りつつ、子供の教育について考えてみる

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子供の進路について考える日がやってきた

我が家には4歳の娘と1歳の息子がいる。最近は「小学校は公立でいいんじゃないか」とか「中学受験するなら小学校3年生くらいまでには塾を決めた方がいいらしい」とか妻と子供の進路に関する話をする機会が増えてきた。我が家は私も妻も基本的に公立育ちでそんなに強いお受験志向はないけれど、学区内の中学校が荒れているらしいなんて話を耳にすると中学校は私立受験させた方がいいのかな?なんて思ってみたりと悩ましい。この先しばらく子供の進路に関する話題は続くのだろうけど、親として子供に何が出来るだろうか。
 

人気企業に就職出来ても人生は安泰じゃない

私は新卒で入社した会社をたった半年間で辞めた苦い経験がある。学生の人気企業ランキングで上位に入るような上場企業で、心身共にやられてボロ雑巾のようになって会社を辞めた。原因は色々あると思うけど、仕事の内容もよく考えずネームバリューで会社選びをした末の失敗だったと思っている。半年で会社を辞めた根性なしの新人を拾ってくれる企業など無く、行き場を失い、自分が子供の頃から一生懸命やってきた勉強は一体何だったのかと悩んだのを今でもよく覚えている。結局、専門学校に通いなおし医療技術系の資格を取得して再就職したが、4年間の大学生活の後に更に4年間専門学校に通う「労力、お金、時間」は計り知れないものがあった。私のようなケースは多くないのかも知れないけど、子供の進路を考えるにあたって教訓となるであろう失敗がいくつかあったので振り返ってみる。

目的なく大学に進学しても何も得るものは無い

小学校、中学校と割と学校の成績は良かった。付属の高校に推薦で入学し、大学も内部推薦で進学した。何となく友達に負けたくないとかはあったけど、勉強する意味を考える習慣が私には無かった。当時を思い返すと学校でいい成績をとる事だけが勉強をする理由になっていて、その時々で目標を明確化する作業が不十分だった。「大学に入ってからやりたい事を見つける」なんて言っていたら、何もやりたい事が見つからないまま就職活動を迎えてしまった。とりあえずテレビでよく耳にするような上場企業だけを受験して運良く内定を取る事は出来たけど、仕事に対する思い入れやモチベーションの不足が就職を失敗した一因だったと思っている。

大学は将来に向けた助走期間のようなもの

大学の4年間は就職に向けた準備期間であるべきだと思う。この期間に蓄えた知識を元に社会人として働いていける事が理想ではないか。語学の習得でもいいし、得意分野や興味のある分野の知識を深めるのもいい。自由な時間がたくさんあるからこそ、腰を据えて学習に打ち込む事が出来る。学びたい分野によっては学部が限られてしまうものもあるので学部選びも慎重に行った方が良い。弁護士を目指すなら法学部が理想だろうし、医者を目指すなら医学部に入学しなければならない。専門職を目指す場合は高校生のうちに将来の方向性を決めておく必要があるので、私のように「とりあえず大学に入ってから考えよう」なんて呑気な事を言っていると気付いた時には行きたい道が閉ざされているなんて事も起こり得る。手遅れにならない為にも、ある程度早い段階から将来を見据えた選択肢を検討する事が必要だと思う。

勉強する理由を子供に説明する事が出来るか

「因数分解が将来何の役に立つか」と子供から問われた時に、自信を持って答える事が出来るだろうか。解釈は色々あるのだろうけど、目の前にある課題と未来のつながりをどれだけ連続性のあるものとして意識させてあげられるかが重要なのではないかと考えている。

小学校に入学すると基本的にテストの点数と通知表の成績から子供の学習状況を知る事になる。この状況は高卒で働くなら12年、大卒なら16年も続く。 つまり、小学校入学から就職するまでずっとテストの点数と通知表で評価され続ける事になる。目の前のテストで良い点をとる事は大切な事かもしれないけど、いつかはテストの先にある目標に照準を合わせなければ未来の飛躍は望めない。目標を見つける日がいつになるかは個人差があると思うけど、将来を見据えた見通しをどれだけ子供に語ってあげられるかで子供の意識も変わってくるのではないか。因数分解を学ぶ我が子に対して、私はどんな未来を語れるだろうか。

子供に伝えたい事

勉強は将来の選択肢を広げる手段の一つであって、実は勉強する事自体にはあまり意味が無いのではないかと考えている。勉強する事に目的を持って初めて勉強する事に意味が生まれるとするのならば、まわりの子供と偏差値や学校の名前を比べて一喜一憂していても仕方が無いのではないだろうか。学びを職業に生かし、働く事で社会に貢献する。どんな形で社会に貢献したいのかを考え、その目的の為に学ぶ。一番大切な事は学ぶ事の意味をしっかりと子供に伝える事ではないだろうか。

一方で目的や目標が明確にならない事も多いと思う。将来の目標を自覚するには時期やタイミングもある。テストの点数や通知表に表せない大切な事もたくさんある。部活動やアルバイト、異性との交際に意味や将来の目的を求めるのはナンセンスだろう。勉強以外の事から気付きや学びを得る事は多いだろうし、そこから新たな目標を見出す事もあるかもしれない。たとえ無駄に思える事であっても、子供には様々な経験をして欲しい。様々な人と出会い、多様な価値観と触れて欲しい。

以上、自分の失敗を踏まえた上で子供の教育について考えてみました。子育てに迷った時、初心に返る為の備忘録。