きりんさんパパのあくび

共働きで二児の子育てに追われるパパの雑記。育児ネタ、簡単料理、家庭菜園、DIY、商品紹介など色々と書いています。作業療法士というリハビリの仕事をしています。

おもちゃの効能【プラレール編】

おもちゃの効能【プラレール編】

子供のリハビリにはおもちゃを用いる事が多いです。楽しくないと子供は訓練なんてしてくれないのです。病院側もその事をよく分かっていて、作業療法士が「リハビリで使うからプラレール買って欲しい」と言えば普通に買ってくれます。おもちゃで遊ぶ事に意味付けをする事で治療にする事が許されている職種が作業療法士なのです。

家庭でも子供におもちゃを買い与える機会は結構多いです。「このおもちゃは〇〇の機能をよく使うからいいな」なんて自然と「おもちゃの効能」 について考えていたりします。おもちゃの効能を意識すると、お子さんへのおもちゃ選びも奥深く、また、楽しくなりますよ。今日は息子(3歳)の大好きな「プラレール」の効能について考えてみたいと思います。

なぜプラレールは男の子を中心に絶大な人気を誇るのでしょうか。理由は色々とあると思いますが、プラレールの人気の理由は「五感に働きかける刺激がとても多いおもちゃである」という事が言えると思います。 子供は刺激が大好きです。体をくすぐったり、雑巾みたいにねじってみたり、パパママがお子さんの体に触れると喜ぶお子さんは多いですよね。その刺激量がプラレールには圧倒的に多いのです。さらにあのビジュアル。男の子は乗り物、女の子はお人形、といったように性別によって興味の強弱があります。プラレールはあのビジュアルから(要するにプラレールをカッコイイと思う子供が多い)、男の子の心をがっちりとキャッチしているのです。具体的に刺激の種類について挙げていきます。

 

身体に対して

・指先の力、細かい運動を必要とする(スイッチのon-offやレールの連結など)

・位置関係の把握(子供は自と他の位置関係の把握をするのに目と手から多くの情報を得ます。レールの組み立てや動くプラレールに手を伸ばすという動作は目と手の位置関係を把握する動作の連続です。)

・追視(動くプラレールを目で追います。眼球を動かしているのも筋肉なのです。追視が苦手なお子さんもいます。)

・音(プラレールのモーター音、レールの継ぎ目を通過するときの音「ガタンゴトン」、カーブを曲がる時の車両の連結部の音「シャカシャカ」)

頭に対して

・ レールを組み立てていく構成課題である

・組み立てる順番、完成図を頭の中で予測しながら作業を行う

・集中力、注意力を必要とする

 

ざっと挙げただけでも、プラレールはこれだけたくさんの刺激を子供に与えている事が分かります。言語的な情報処理は左脳、立体的な物の組み立ての情報処理は右脳、を中心に行われる事が多いのですが(個人差があります)、プラレールはどちらかと言うと「右脳」をよく使うおもちゃのようですね。また、集中力、注意力の無いお子さんには、なるべく興味のある事で注意を持続させる事が重要なので、多くの子供を虜にするプラレールはこの辺を鍛えるのにも良い知育おもちゃと言えるかも知れません。なかなか集中して机に向かえない子供に対して、作業療法では一定時間(30分とか)プラレールを飽きずに続けさせるような課題を行う事もよくあります。勉強が出来ない子供にプラレール...意外でしたか(^^♪?

ご家庭でもなかなか集中出来ないお子さんに対して「勉強しろ!」と言うばかりでなく、遊びやおもちゃであっても集中して取り組めている課題であれば目をつぶって「この集中力はいつか勉強にも向かう...」と考えれば、少しはママのイライラも軽減出来るかもしれません☆作業療法士としてではなくパパとしても、どうせ同じ時間を使うなら、くだらないYOUTUBEの動画を見るよりも もっと色々と刺激の多いおもちゃで遊んで欲しいなぁ。うちの子供達、YOUTUBE好きなんだなぁ。