きりんさんパパのあくび

共働きで二児の子育てに追われるパパの雑記。育児ネタ、簡単料理、家庭菜園、DIY、商品紹介など色々と書いています。作業療法士というリハビリの仕事をしています。

【便利の裏側に潜む危険性】壊れて初めて気が付いた「子供のiPad依存」と我が家の今後の対応について。

iPadが壊れた日

雪遊びで長女(6歳)と越後湯沢へ雪遊びに行った際にiPadを持参したのですが、宿で突然iPadが起動しなくなりました。初代iPadの後継機(iPad2)なので約7年間使っている代物です。ついに天寿を全うし召されたか...と思いつつ「新しいiPad買うぞ~!」なんて軽い気持ちで帰宅したのですが、自宅に着いてから娘の様子がおかしいのです。「iPad見れないの?嫌だ!」涙を流しながら訴えてきます。よく話を聞いてみると娘の大好きなYoutubeがiPadで見れなくなった事が悲しくて仕方が無くて泣いている事が分かりました。取り乱す娘の姿を見て妻と二人で「これはまずいな...YouTube中毒だよ。」と。今までも制限なくiPadを子供に与えていた訳では無く、タイマーを30分間かけた上で時間が来たら終わりとルールを決めて与えてはいたのですが、思った以上に娘のiPadに対する依存度は高くなってしまっていたようです。

考えた事も無かったけど、7年前からiPadが我が家にあるって事は娘が生まれた時にはiPadがあるって事なんですよね。娘は物心付く前から身近にiPadがあって、文字なんて全然読めない2歳の終わり頃にはiPadの画面を自在にスワイプして操り、YouTubeも音声検索を駆使してアンパンマンの動画を見たりしていました。iPadで育児をしてきたつもりは無いけど、当たり前にiPadを触れる環境に娘をおいていた事は本当に娘に申し訳なく、夫婦ともども反省し、色々と考えさせられる機会となりました。

そう言えば我が家はテレビがついている事も多いなぁ...

私は一日中患者と会話をする仕事である為か、自分一人の時はほとんどテレビをつけません。音がうるさく感じてしまうと言うか少し静かに過ごしたい気持ちが強いのです。一方、妻はテレビ大好きっ子なので帰宅したらすぐにテレビの電源を入れ、ハードディスクには録画したテレビドラマがたくさん溜まっています。あっ、妻も看護師なので一日中患者と会話をする仕事でした(笑)。「人と話す事でストレスを発散する妻」と「静かに過ごす事でストレスを発散したい夫」が一緒になった訳ですし、趣味嗜好の問題もあるので良し悪しは無いと思うのですが、気付かないうちに「常にテレビがついている状況に子供をさらしてしまっていた」という事は親として反省すべき点であったと子供がいる時のテレビの使用方法についても妻と話し合いました。

禁止と自立の関係は単純ではない

「皆さん、こんにちは!〇〇チャンネルです!」「チャンネル登録よろしくお願いしま~す!」みたいなYouTubeの動画が娘は大好きです。「まぁ、短時間だし本人が楽しいのならいっか。」程度に軽く考えていましたが、妻も私もこの手の動画があまり好きではありません。個人的にはあの動画から得るものは何もないと思っています。ただ、子供の意思もありますので、大人が嫌いだから禁止するという事は今までしてきませんでした。でも、今回の一件を通して「もう少し強めに親がコントロールしても良いのでは」と、少し考えが変わりました。

私が子供の頃は「ファミコンは一日一時間までね!」なんていう家庭が多かった気がします。でも、ルールが厳しかった家庭の子供ほど親の目を盗んでファミコンをやりたがる傾向にあったなぁ...と子供心ながらに思っていました(今でも思っている)。「禁止と自立」の関係は単純では無く、禁止すればやらなくなるという訳ではありません。一方、禁止しなくてもやらない子はやりません。 自立、自律、どちらが正しいのか分かりませんが、己の意思で「やりたいけれどやらない」という判断が出来るようになるには、うちの娘はもう少し時間がかかりそうです(小学校に上がる前の子供に完璧なセルフコントロールを期待する方が間違っている)。

いつの時代にも「言わなくても勉強する子」と「言わないと勉強しない子」がいますが、これは幼少期のトレーニングによるところが大きいと思っています。娘は4月から小学校に入学するので少しづつトレーニングをしていかないといけませんね。

子供にiPadを与えるメリットとデメリットとは?

iPadは何でも出来て本当に便利です。テレビも見れる、動画も見れる、音楽も聴ける、もはや生活を激変させる力を持った魔法の端末です。上手に利用すれば昔とは比べものにならない位、効率的に学習する事が出来るでしょう。

しかし、自由に子供に扱わせるには情報量が多すぎるのです。短時間であっても刺激が強いものに慣れてしまうと、刺激の少ないものが物足りなくなってしまいます。味の濃いみそ汁をずっと飲んでいたら、出汁の利いた美味しいみそ汁の味が分からなくなってしまうような...要するに舌がバカになる訳ですね。

iPadは上手に使えばとても良い教材になりますが、使い方を間違えると百害あって一利の無しの代物にもなり得ます。良い刺激も悪い刺激も非常に強いという事を肝に銘じて上手に利用する為のルール作りをしっかりとやらないといけませんね。

今後の対応について

しばらくiPadは禁止する事にしました(実はiPadが直った^^;)。テレビは朝の支度が終わった後の保育園に行くまでの時間、帰宅後は入浴、食事、歯磨き、こどもチャレンジなど、全てのやる事が終わってから時間を決めてOKという事に決めました。

ここ何日間か子供達はiPad無しで過ごしていますが、妻とカードゲームをやったり、息子(3歳)と私の自作したパチンコゲームをやったりしながら楽しそうに過ごしています。非常に健全です。と言うか、これがあるべき姿ですよね。

オモチャや絵本、遊びから学べるものはたくさんあります。また、iPadやテレビも上手に利用すれば禁止する必要は全くないと思っています。選択肢の多い時代だからこそ親にも責任が求められているのかも知れません。今回の反省を生かして今後は少しでも子供達と一緒に遊んであげる時間を作ってあげたいと思っています。