きりんさんパパのあくび

共働きで二児の子育てに追われるパパの雑記。育児ネタ、簡単料理、家庭菜園、DIY、商品紹介など色々と書いています。作業療法士というリハビリの仕事をしています。

自転車は車道を走るべき!?自信を持って子供に交通ルールを教えてあげられますか?子供の自転車デビューに向けて詳しく調べてみました!

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娘の自転車デビュー!子供に正しい交通ルールを教えてあげる自信が無い!?

平成27年6月1日より、交通の危険を生じさせる違反を繰り返す自転車の運転者には、安全運転を行わせるため講習の受講(自転車運転者講習)を義務づける「改正道路交通法」が施行され話題となりました。

背景には整備不良自転車(ブレーキのついていない自転車とか流行りましたよね)や、ながらスマホ等による歩道における自転車と歩行者の追突事故の急増があるのですが、「違反者に講習を義務付ける」という点に最大のインパクトがありましたよね。

テレビでは「自転車の傘さし運転はダメ!」「自転車は車道を走らなければいけない!」等の情報が繰り返し報じられ、平成27年6月1日の改正道路交通法施行以降、自転車に乗る人と歩行者の間での見識の違いによるいざこざも増えました。

私自身、自転車に乗っていて突然じいさんに大声で怒鳴られたりする経験が何度かあり、「うるせージジイ!」と怒鳴り返したい気持ちをこらえて(心が狭いのです)イライラしてきましたが、いざ自分が子供に交通ルールを教える立場になってみると思ったより自分が交通ルールに無頓着な事に気が付いてしまったのです。もしかしたら、うるせーじいさんが正しい事を言っているのかもしれない...正しい事を知らなければ、子供に交通ルールを教える事も出来ないし、有事の際に正当防衛(言い返す)する事も出来ない(やっぱり心が狭い^^;)。今回は娘(6歳)の自転車デビューを見据えて自転車の交通ルールについて調べてみたいと思います。 

自転車運転者講習とは? 

まず、国民にインパクトを与えた「自転車運転者講習」についてです。 自転車運転者講習とは、以下に挙げる危険行為を、3年以内に2回以上検挙された場合または事故を起こした自転車利用者に講習の受講を義務づけ、未受講者には罰金刑が適用されるというものです。

危険行為

・信号無視
・通行禁止違反
・遮断踏切への立ち入り
・指定場所一時不停止など
・歩道通行時の通行方法違反
・ブレーキ不良の自転車運転
・酒酔い運転
・歩行者用道路における車両の義務違反(徐行違反)
・通行区分違反
・路側帯通行時の歩行者の通行妨害
・交差点での安全進行義務の違反など
・交差点での優先車妨害など
・環状交差点での安全進行義務違反など
・安全運転義務違反

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知ってる? 守ってる? 自転車利用の交通ルールとマナー | 政府広報オンライン

内閣府発表の平成27年6月から28年5月のデータですが、自転車運転者講習を受講している人数も公表されています。

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自転車運転者講習制度の施行状況について|平成29年交通安全白書(概要) - 内閣府

この人数を多いとみるか少ないとみるかは難しいところですが、個人的には意外と少ないんだなぁという印象です。この講習、免許の書き換えの時のようにとりあえず座っていればOKというものでは無く、小テストがあったりと結構大変なようです。

ところで「自転車安全利用五則」ってご存知ですか?

警視庁のホームページでも紹介されている自転車安全利用五則とは、「自転車事故を防ぐために欠かせないポイントをまとめたもの」です。 

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自転車はルールを守って安全運転~自転車は「車のなかま」~|警察庁

埼玉県警察のホームページでは人気子役の小林星蘭ちゃん、谷花音ちゃんが分かりやすく「自転車安全利用五則」を啓発する動画を公開しています。

www.youtube.com

5song - 埼玉県警察


①自転車は、車道が原則、歩道は例外

②車道は左側を通行

③歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行

④安全ルールを守る

⑤子どもはヘルメットを着用

 

④の「交通ルールを守る」と⑤の「子供はヘルメットを着用」っていうのは大丈夫な気がしますが、①「自転車は、車道が原則、歩道は例外」②「車道は左側を通行」③「歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行」の3つは正直かなり分かりにくいですよね。一つずつ詳しく見ていきます。 

①自転車は、車道が原則、歩道は例外

道路交通法上、自転車は軽車両と位置づけられています。したがって、歩道と車道の区別のあるところは車道通行が原則です。

【例外】歩道に「普通自転車歩道通行可」の標識等があるときは通行可能

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↑「自転車歩道通行可」の標識

【例外】13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者、身体の不自由な人が普通自転車を運転しているときは通行可能。

【例外】道路工事や連続した駐車車両などのために車道の左側部分を通行するのが困難な場所を通行する場合や、著しく自動車の通行量が多く、かつ、車道の幅が狭いなどのために、追越しをしようとする自動車などの接触事故の危険性がある場合など、普通自転車の通行の安全を確保するためにやむを得ないと認められるとき。

 

13歳未満の子供や70歳以上のお年寄り、身体の不自由な人は歩道を自転車で走っても良い、「普通自転車の通行の安全を確保する為にやむを得ないと認められる時」も歩道を自転車で走って良い、という事は知りませんでした。日本の道路はまだ自転車が走れるように整備されているところが少ないので、安全を確保する為にやむを得ない事なんてたくさんありますよね。少なくても、小学生までは交通ルール的にも歩道を自転車で走るのがOKという事が分かったのは個人的には収穫でした。 

②車道は左側を通行

自転車は道路(車道)の中央から左の部分を通行しなければなりません。自転車道がある場合は、工事などの場合を除き、自転車道を通行しなければなりません。

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↑「自転車専用」の標識

【路側帯を通行できる場合】

自転車は、歩行者の通行に大きな妨げとなる場合や白の二本線の標示(歩行者専用路側帯)のある場合を除き、路側帯を通ることができます。ただし、左側部分に設けられた路側帯を通行して下さい。その場合は、歩行者の通行を妨げないような速度と方法で進行しなければなりません。 

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知ってる? 守ってる? 自転車利用の交通ルールとマナー| 政府広報オンライン

自動車と同じ流れに従って自転車も運転しろ。反対車線を走ってはダメよって事ですね。ところで路側帯って知ってますか?下記のブログで詳しく説明してくれているので参照してみて下さい。自動車学校の先生のブログです。

路側帯と車道外側線 | (裕)の学科教室

③歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行

自転車が歩道を通行する場合は、車道寄りの部分を徐行しなければなりません。
歩行者の通行を妨げるような場合は一時停止しなければなりません。

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知ってる? 守ってる? 自転車利用の交通ルールとマナー | 政府広報オンライン

自転車で歩道を走る時には歩行者を優先して、かつ車道寄りを走りなさいという事ですね。これも知りませんでした。自分の無知を棚にあげておいて何ですが、このルールを知っている人ってどのくらいいるんでしょうかね。

④安全ルールを守る

・飲酒運転禁止
・二人乗り運転禁止
・並進走行禁止
・夜間はライトを点灯
・信号無視禁止
・一時停止
傘差し運転禁止
携帯電話使用運転禁止
・しゃ断踏切立入り禁止
イヤホーン等使用運転禁止
・ブレーキ不良(備えていない)自転車運転禁止

.傘差し運転や携帯電話使用運転、イヤホーン使用運転もしっかりと法律で禁止されていますね。 よく見る光景ですが甘く見てはいけないですよね。

⑤子どもはヘルメットを着用

自転車を運転する子どもの保護者は、13歳未満の子どもにヘルメットを着用させるよう努めなければなりません。

【乗車人数】原則として運転者以外の人を乗せることはできませんが、次の場合は幼児を同乗させることができます。

1)一般の自転車:16歳以上の運転者は、幼児(6歳未満)1人を幼児用座席を設けた自転車に乗車させることができます(さらに16歳以上の運転者は、6歳未満の幼児1人を子守バンド等で背負って運転できます)。

2)幼児二人同乗用自転車:16歳以上の運転者が、幼児2人を乗せる場合には、一定の安定基準を満たした「幼児2人同乗用自転車」を使わなければなりません。普通の自転車に幼児2人を乗せてはいけません(幼児2人を乗車させた場合は、運転者は幼児を背負って運転することはできません)。

子供のヘルメットは「着用するように努める」なので必須ではないんですね...意外でした。幼児1人を自転車に乗せる事は可能(子守バンド等含め)ですが、幼児2人を自転車に乗せる場合は「安全基準を満たした幼児2人同時乗用自転車」でなければダメです。ホームセンター等で何も確認されずに子供の座席を設置してくれちゃう事もありますが、法律的にはアウトです。実は身に覚えありです。 

普段自転車に乗っているパパママはよく見かける道路標識です...標識の意味、全部分かりますか?

自転車に乗っているとよくこんな標識を見かけます。 

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【車両進入禁止】一方通行の出口側のため、自転車も進入できません。

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【自転車通行止め】自転車の通行を禁止する道路であることを示します。

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【自転車及び歩行者専用】自転車歩行者専用道路であること、自転車以外の車両の通行を禁止する道路であることを示しています。

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【車両通行止め】自転車を含む車両の通行を禁止する道路であることを示しています。

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【一時停止】交差点等において一時停止すべきことを示しています。確実に停止して、周囲の安全を確認します。

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【自転車横断帯】付近に自転車横断帯がある場所で道路を横断しようとするとき、自転車は自転車横断帯を通って横断しなければなりません。

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【横断歩道・自転車横断帯】横断歩道と自転車横断帯であることを示しています。 

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【一方通行】自転車を含む車両は、矢印が示す方向にしか進行することができません。

 

全部知っていましたか?

お恥ずかしながら私は答えられない標識が何個もありました。全部は難しいかもしれませんが、最低限の標識は子供にも教えてあげた方がいいかもしれませんね。

大切な子供の安全を守る為にもう一度交通ルールの勉強を!

歩道での自転車と歩行者の事故が急増して「改正道路交通法」が脚光を浴びましたが、色々と調べていく中で制度にハードが追い付いていない印象を受けました。このままだと、歩道での歩行者の死亡者数は減るかもしれませんが、車道で自転車を運転する人の死亡者が増えるのではないでしょうか。ルールを守る事は大切ですが、自分や子供の命を守る事はもっと大切なので、危険を感じる場合には「自信を持って」歩道を自転車で通行する選択が出来るようになった事は今回の収穫だったと思います。交通量の多いバス通りとかはやっぱり怖いですし、実際に子供を自転車に乗せたママが交通量の多い道路で転倒してお子さんが亡くなったという話も聞きますよね。

今まで見て見ぬふりをしてきた交通ルールを知る事が出来て、少しでも自転車デビューする娘の為になればいいなと思っています。最後に、交通ルールを勉強するのにオススメのサイトを紹介します。法律の難しい用語がビジュアルで理解出来るのでメチャクチャ分かりやすいです。知識を深めたい方は是非参考にしてみて下さい。長文にお付き合い頂きありがとうございました。

econte.co.jp