きりんさんパパのあくび

共働きで二児の子育てに追われるパパの雑記。育児ネタ、簡単料理、家庭菜園、DIY、商品紹介など色々と書いています。作業療法士というリハビリの仕事をしています。

「折り紙」は副作用のない万能薬のようなもの。副作用が強い「YouTube」をダラダラ見せるなら子供と一緒に折り紙を折った方が絶対にいい!

折り紙の作品から子供の成長を感じる

うちの娘(6歳)は保育園で作った折り紙の作品をリュックにたっぷりと詰め込んで帰ってきます。私は患者さんと訓練として折り紙を折る機会が多いのですが、「へぇ~、こんな複雑な作品が作れるんだ!」と感心してしまうほど、最近では折り紙の腕前が上がっている事を感慨深く眺めてしまいます。 

折り紙というのは、   

「身体」 → 指先の細かい動作が必要である

「頭」 → 頭の中で立体を想像しながら行う

大きく分けて上に挙げた二つの機能が必要な課題で、リハビリの世界では「構成課題」と呼ばれるものです。積み木とかレゴとかも同じ仲間ですね。

折り紙は構成課題の中でも、指先の細かい動きがとても大切な課題になるので、訓練として用いる場合とても難易度が高いのです。例えば、指先の細かい運動で考えた場合、「積み木→レゴ→折り紙」難易度の順位付けはこんな感じになります。

積み木はこんな大きさのヤツを想定

レゴはこのサイズのモノを想定 

折り紙は紙の角と角をぴったりと折れるようになる事でその特性が生かされる課題です。角がぴったりと揃っていないと、出来上がりが綺麗にならないですよね。個人差はありますが、子供であれば、年中さん位の年齢になると折り紙の特性を生かしてしっかりと楽しめるようになります。ですので、息子(3歳)はまだ折り紙に興味を示しません。お姉ちゃんの真似をして折ってもクシャクシャになってしまってあまり楽しくないもんね。

折り紙の効能とは

折り紙は平面から立体を作る課題です。折り紙はとってもクリエイティブな課題なのです。一回折る事に作品の形状が変化していきます。また、「折り紙の角と角を揃えて折る」という指先の細かい動作を繰り返すという事はかなりの注意力を必要とします。そして、目から入ってくる折り紙のカラフルな色は、子供やリハビリを行う患者さんの脳に良い刺激を与えてくれます。「今度はどの色で作ろうかな」と繰り返しの作業にも向いています。更に、折り紙は「言葉が分からない」「耳が聞こえない」人でも行う事が出来ます。

もはや折り紙最強論を唱えたくなるほど折り紙は万能なリハビリ課題、子供にとっては知育課題なのです。

くだらないYouTubeの動画をダラダラ見せるなら子供と一緒に折り紙を折った方が絶対にいい。

親として責任を持った選択を心がける

娘がもうすぐ小学校に上がり、親として選択を求められる事も多くなるでしょう。子供は親の選択したもの、与えられたものの中で成長してゆくので、 毎日食べるご飯と同じように気を配らなくてはなりません。忙しい毎日の中で、「何となく」選択してしまう事もあるけれど、親の選択一つ一つが子供を作ってゆく事は肝に銘じたいと思っています。