きりんさんパパのあくび

共働きで二児の子育てに追われるパパの雑記。育児ネタ、簡単料理、家庭菜園、DIY、商品紹介など色々と書いています。作業療法士というリハビリの仕事をしています。

【子供の骨折】いざという時に対処できる?知っていれば大切な我が子を守る事が出来ます!

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元気いっぱいの子供達は怪我をする事も日常茶飯事!ちょっとの擦り傷くらいなら可愛いものですが、「いつまでも泣き止まない」「いつもと様子がおかしい」という場合に親としてどのように対処するのが正しいのでしょうか?今回は子供の怪我で最も多い骨折について書いてみたいと思います。少しの知識であっても知っていれば、いざという時に大切なお子さんを守る事が出来ます。

子供の骨折は分かりにくい

子供の骨は大人の骨と違って柔らかいので、骨がポキっと折れていなくても不完全な状態で骨が折れている事があります。骨の成長に関わる部位が損傷していると子供の成長に伴って変形してきてしまったり、関節が動かしにくくなるなどの後遺症を残す可能性があるので、骨折が疑われる時は必ず受診する事をおすすめします。小さい子供はうまく症状を伝える事が出来ませんし、骨が折れているかどうかの判断は一般の人ではなかなか難しいですよね。

子供が骨折した時の症状

・触ると激しく泣く

・手を使わない

・腫れる

・熱をもっている

・力が入らない

・手や足の向きがおかしい 

このような症状がみられる場合は骨折を疑った方がいいです。また、骨が折れている部位と別の部位を痛がる事もあるので注意が必要です。子供の骨折は転んで手を付いた場合や転落によるものがほとんどなので腕の骨折が一番多いです。

赤ちゃんの場合は腫れが少なくても、抱き上げる時にいつもと違う姿勢をとったり、ある方向を向けた時にだけ痛がる、体の一部だけを動かそうとしない、などの症状がみられる場合に骨が折れている可能性があります。 

骨折が疑われる時の応急処置

骨折が疑われる時は、添え木(木でなくても大丈夫です)をあてて、包帯(無ければセロテープ等で代用)で固定しましょう。患部だけでなく、周囲の関節も固定してあげる事で患部に余計な負担がかかる事を防げます。 患部を心臓よりも上に挙げた状態で冷やして下さい。出来るだけ安静を保って病院に向かいましょう。

怪我がひどく、骨が見えてしまっているような場合は、そこからばい菌が入って感染症を起こしてしまう可能性があります。無理せずに救急車を呼んで適切な処置をしてもらいましょう。

骨折の診断と治療

病院では触診、レントゲン撮影を行い診断を行います。左右を見比べる為に、患部と反対側の部位のレントゲンを撮る場合もあります。受傷直後では分からない骨折もあるので、定期的な通院とレントゲン撮影が必要になる事が多いです

子供の骨は大人と比べて再生能力が高いので、 手術などを行わず、医師が徒手整復を行ったあとにギブスで数週間の固定を行う治療方法(保存療法)が選択される事が多いです。ギブスを装着している間は片腕が使えないなど日常生活や学校生活が不便になります。治療にかかる期間は部位によって違いますが1~2か月で骨はつきます。

骨がついた後もリハビリが必要です

1~2か月間のギブス固定を行うと、関節が固くなって動かすと痛みを生じます。また、筋肉が落ちて力が出にくくなります。骨折した側の腕や足はあまり使わなくなるので、怪我をした部位と関係のない関節が固まってしまったり、筋力が落ちてしまう事もあります。数か月間は病院でリハビリの専門職(理学療法士、作業療法士)のリハビリに通う事になります。自宅では自主訓練を行います。 

いかがでしたでしょうか?

いざという時に我が子を守る為に、日ごろから備えておかないといけませんね。